JAM寿司

ピースジャムスタッフによるベビー在庫整理

ご飯はちゃんと食べてるぜ。

ピースジャムの佐藤です。

大谷地区にて


３月１２日に生まれて


気仙沼では急激な物資供給後、避難所内は安定して来たように見受けられる。
しかし市内の数件の避難所で、今日でご飯の配給が終わると言った話を耳にする。
スタッフより、避難所では薄いサンドイッチが一日一つ配給されるだけだったと聞く。

トップの写真手前のスタッフはあの大火災の鹿折地区で当時は寿司やを営んでいた大将。
かわいいベビー肌着をサイズごとに丁寧にたたんでいる。
職人気質で頑固な親方がである。

そんな親方達と被災者達に寿司を振る舞おうと密かにイベントを企んでいる。
タイトルは


みんなお腹いっぱい春の祭典
『出前ジャム寿司』


不味そうなのでタイトルは募集します。

丸ごとマグロを提供してくれるルードジャムの常連様と米を大量に手配してくれる頼もしいスタッフと
ピースジャム一同の気合い（気合いだけはある）で必ずやり遂げる。

後は保健所がどう判断するかだけ。
生ものですから。


話は変わり最近住宅を訪問時に

「避難所に物資を頂きに行きづらい」
とよく耳にする。

沿岸沿いの家を失った人達は被災していない上の方にある住宅に居候しているひとが多い。
知人や親戚宅など様々だが、昨日伺った家庭では１６人を受け入れており、寝る布団も無く日々の食料問題に悩まされていると言っていた。
そして米は１日２升が最低でも必要と言っていた。
これでは物資の来ない自給の避難所だ。

近くには小さな避難所ではあるものの食料は近隣の家庭分も受け入れている。
なぜ受け取りに行かないかと聞くと
「受け取りに行くと家に住む人は避難所内被災者に酷く妬まれる。だから行きづらい。」
と言った。

小さな集落ではこういった温度差が多く見える。
今の所、大型の避難所付近では聞いた事が無い。

今日のご飯をどうするか悩む家庭の側で、食料物資を腐らせる避難所。

これは実に残念な話だ。

早速偶然積んでいた米を渡し、
翌朝、全家庭にご飯は行き届いてるよ。と言った行政に電話をかけ
「なんとかしろ」
とクレームを入れる。
なぜデスクの前に居るのに見えない場所のみんながご飯を食べているのがわかるんだ。
「だろう運転は良くnothing」といってやった。
在宅被災者には
「ご飯は腐らせると食べれませんよ」といった。

オレは「出したらちゃんとしまえ」とハサミを無くし皆に笑われた。

被災国の時点で当事者は全国民だ。

この震災後、大きな課題が１人１人に課せられていると感じる。
そして変わり果てた町で対応してゆく為の何かを皆自分の中で経験している。

また、自分はピースジャム活動を支える全国の皆さんのお陰で被災者である自覚を忘れられる。


被災者の自覚ってなんだそりゃ。


今回は赤ちゃん以外の話でした。